「赤ちゃんにチョコレートをあげてはいけない」と思っているママも多いのではないのでしょうか?でも、ダメな理由の本当のところってご存じですか?
そもそも赤ちゃんにチョコレートって本当にあげてはいけないものなのかも、ある種うわさ話のようで定かではありません。
もちろん、チョコレートはあくまでお菓子なので赤ちゃんにあげないに越したことはないと思うのですが「食べて大丈夫」かどうかは、間違えて食べてしまった誤飲などの際への対応に大きく影響してきますよね。
我が家にはもうすぐ3歳の2歳長女と、最近1歳になったばかりの長男の2人の子供がいます。今日も2歳長女がチョコ入りクッキーをパパからもらって食べていたのですが、床にボロボロこぼしそれを1歳長男が拾い食い…なんて事がありました。
あれ?1歳ってチョコレート食べてもよかったっけ?と疑問に思い、この際に赤ちゃんがチョコレートを食べてはいけない理由について徹底的に調べてみようかと思いました。
そこで今回の記事では、
- 赤ちゃんにチョコレートがダメな理由
- いつから赤ちゃんはチョコレートを食べれるか
- どんなチョコレートが赤ちゃんにおすすめか
について詳しく見て行きたいと思います。
0歳~2歳くらいのチョコレートをあげるか迷う年齢の子供のいるママは、この記事を読むことで赤ちゃん(子供)にチョコレートがダメと言われる本当の理由を知ることが出来ます。
また、我が家の長女に初めてチョコレートをあげた時期やどんな種類のチョコをあげたのかについても体験談を紹介しますので、これから子供にチョコレートをあげようか迷っているママは参考にしてみてくださいね(^^*)
赤ちゃんにチョコレートがダメな本当の理由は?
チョコレートのカロリーや原材料、それとも量が多ければいけないというものなのか、思い当たりそうな理由はいくつかありますよね。
調べてみたものを一つずつ順番にみていきたいと思います。
赤ちゃんにチョコレートがダメな理由①カフェインやデオブロミンの影響
赤ちゃんにチョコレートがダメな理由の一つに、成分上の問題があります。
チョコレートの主な成分には、
- ポリフェノール
- カフェイン
- デオブロミン
- ビタミン
- 食物繊維
などが含まれています。
この中でも赤ちゃんに特に注意したいのがカフェインとデオブロミンという成分です。
カフェインが赤ちゃんに与える影響とは?
チョコレートや緑茶等に含まれるカフェインが赤ちゃんや子供に良くないとよく言われますが、それはどんな理由からなのでしょうか?
カフェインには以下のような作用があります。
- 覚醒作用
- 血管拡張作用
- 交感神経刺激
- 胃酸分泌促進作用
- 利尿作用
このカフェインの覚醒作用が、赤ちゃんや子供にチョコレートは良くないとされる理由の1つ。
覚醒作用のあるカフェインを過剰に摂取してしまうと、夜中に何度も起きたり寝付きが悪くなったりする場合があるのです。
「子供は寝るのが仕事」とはよく言われることですが、それは赤ちゃんや子供は寝ている間に成長ホルモンを沢山分泌するが故なんです。
なので、カフェインの過剰摂取により寝付きが悪くなったり夜中に起きるということで睡眠時間が減るのは、成長ホルモンの分泌に影響するため親としては避けたいところ。
実際にチョコレートを食べた日の夜になかなか寝なかった…なんて声もあるくらいで、子供や赤ちゃんにはわずかな量でも影響してしまうようなんですよね。(大人がチョコレートを1粒食べたくらいでは何も起こりませんが、赤ちゃんにとっては大きな体の変化が起こる可能性もあるのです。)
デオブロミンが赤ちゃんに与える影響とは?
チョコレートの主原料であるカカオには、デオブロミンというアルカロイドの1種である中毒成分が含まれています。
つまり、一度チョコレートを食べた子供が病みつきになって愚図るのは、このデオブロミンという成分が原因なのです。
このデオブロミンはカカオの苦み成分の一つであり様々な健康効果があるとされているのですが、以下のような副作用を体にもたらすとされています。
- 利尿作用
- 消化不良
- 興奮作用
- 血管拡張作用
利尿作用は赤ちゃんや子供の水分不足につながる可能性もあるので、チョコレートを食べるときには必ず水分も一緒に摂るのがおすすめですね。1歳くらいになってもまだ完全に体の機能が出来上がっているわけではないので、カフェイン同様に利尿作用のある成分を含む食品には注意してあげたいものです。
興奮作用とは、これが中毒性をもたらす原因にもなっています。「チョコレートって美味しい!」と思いしばらく食べるのをやめると「またチョコレート食べたい」と思う事はありませんか?これはデオブロミンが中枢神経に影響し、脳に指示を送っているがために起こる現象です。
私の夫が良い例で、とにかくお菓子=チョコレートと言ってもいいほどチョコ好きです。アイスもチョコレート味、ケーキもチョコレート味、ワインのお供にもチョコレート…。我が息子にはこんなチョコ好きのおじさんにはなってほしくないので、今後大きくなってチョコレートをあげるにしても量には気を付けたいと思います(^^;)
また、デオブロミンは犬や猫には分解できない成分でもあります。人間にとっては問題ないとされている成分ではあるものの、やはり体の小さな赤ちゃんにとっては消化が難しい可能性もあるので、ほしがるからといって沢山あげてしまうことは赤ちゃんの体に負担がかかるのでやめましょう。
赤ちゃんにチョコレートがダメな理由②カカオ以外はほぼ糖分
一般的なミルクチョコレートのパッケージに書いてある原材料名を見てもわかるように、カカオよりも前に「砂糖」って書いてありますよね?原材料名は基本的に含有量の多いものから書かれているので、一番多く使用されている材料は砂糖ということになるんです。
最近でこそハイカカオチョコレートが健康ブームで流行ってきてはいますが、昔ながらのミルクチョコレートなどはほぼ砂糖の塊と言っても過言ではありません。
実際に私もカカオ豆からのチョコレートづくりに今年のバレンタインは挑戦してみたのですが、使った材料は…
- カカオ豆
- 砂糖
この2つのみでした(笑)
大体市販の平均的なチョコレートはカカオ40%なので、残りの60%くらいが糖質(砂糖)になります。(参考までに、明治のミルクチョコレート50gに含まれる糖質は25.9gです。)
そして、砂糖を摂取しすぎるとどうなるのかといえば、
- 虫歯になりやすい口内環境になる
- 肥満につながる
- 味覚形成に影響する
とされています。
なぜ砂糖を食べると虫歯になりやすいの?
虫歯になりやすいという点についてですが、これはチョコレート自体に原因があるものではなく、チョコレートに含まれる糖質が口内環境に影響してくるためです。
「甘いものを食べ過ぎると虫歯になる」というのは有名な話ですが、これは虫歯菌の一つであるミュータンス菌が砂糖を餌にして強い酸を出し、それで歯を溶かすためなのです。
赤ちゃんの1日の糖質摂取量はどのくらい?
また、1歳以下の赤ちゃんは基本的には砂糖などは使わず、バナナ等フルーツの甘味が推奨されていますし、2歳くらいの幼児でも1日の糖質摂取量は12g程度が目安とされています。
糖質はごはんや野菜、果物などにも含まれているので一日普通に三食の食事を摂るだけでもそれなりの糖質の量になります。
なのでプラスアルファの砂糖の分だけ余分なカロリーとなり肥満につながるため、赤ちゃんにはチョコレートをあげないほうがよいとされているのです。
3歳までの食生活が一生の味覚を左右する
“子供の味覚は3歳までに決まる”
という話を聞いた事はありませんか?
三つ子の魂百までということわざと同様に、3歳までの食経験がその子供の一生の味覚を左右すると言われているんです。
ママとしてはビビッてしまいますよね((((;゚Д゚))))
実は味覚を感じる「味蕾」という舌の表面にある器官は、生まれたばかりの生後5ヶ月ごろの赤ちゃんが最も多いのです。それが年齢を重ねるごとにどんどん減っていくのです。
- 生後5ヶ月の赤ちゃん…約10,000個
- 成人…約7,000個
- 高齢者…約3,000個
生後5ヶ月といえば、離乳食の開始時期ですよね。味蕾の数がピークに到来した時にミルク以外の食事を初めて口にする事になるので、赤ちゃんにとって離乳食の開始は味の世界が広がる楽しいイベントでもあります。
が、そのような味覚の発達期である赤ちゃんや子供に味の濃い食事や甘いお菓子などになれさせてしまうと、野菜や果物などその素材が持つ本来の美味しさがわからなくなってしまうのです。これって、すごく残念な事ではありませんか?
このように、チョコレートに含まれるたっぷりの糖質が赤ちゃんの味覚形成に影響する恐れがあるため、赤ちゃんにチョコレートはNGと言われているのです。
赤ちゃんにチョコレートがダメな理由③アレルギーが出る可能性も
チョコレートも含め初めて赤ちゃんにあげる食品というものは「アレルギー」が出る可能性があります。
チョコレートの主原料であるカカオはアレルギー表示が義務付けられている素材ではありませんが、チョコレートの原材料をよくよく見てみると「全粉乳」などの乳製品が含まれているものがあります。なので、乳アレルギーのある赤ちゃんやパパ&ママがアレルギー体質の場合は注意してあげましょうね。
また最近の流行ですとチョコレートのトッピングとして落花生やアーモンド、フレーバーとしてバナナやオレンジなどの果汁が含まれている可能性もあります。これらも厚生労働省により表示が義務付けられているものなので、アレルギーの赤ちゃんや子供を持つパパ&ママは注意して確認しましょうね。
万が一アレルギー症状が出たら?
赤ちゃんが落ちていたチョコレートを拾って食べてしまったりなど誤飲して、蕁麻疹や嘔吐などのアレルギー症状が出た場合にはすぐに食べさせるのをやめて口をゆすぐか口内に残っているチョコレートをふき取り、しばらく様子を見てみましょう。
症状が明らかに重篤な場合やしばらく経っても症状が治まらない場合は、必ずかかりつけの小児科や皮膚科を受診したほうがよいかと思います。
いつから赤ちゃんはチョコレートを食べれるの?
が、赤ちゃんにチョコレートをあげるかどうかはママやパパの食育に対する考え方に大きく影響されるというのが実際のところかと思います。
虫歯や肥満リスクを考えて3歳くらいまでは絶対あげたくないというパパやママもいれば、兄姉など上の子がいる場合はチョコレートを食べてるのを見ると欲しがって愚図るので仕方なく許してしまっている…というケースもあるかと思います。
先日スーパーなどで買い物をしている赤ちゃんを連れた外国人のママがいたのですが、愚図った赤ちゃんに普通にペロペロチョコレートのようなものを取り出してあげていました。なので、国の風習によっても赤ちゃんにチョコレートをあげる年齢は違うかもしれませんね。
このように何らかの理由で赤ちゃんにチョコレートをあげる場合は、以下の点に気を付けるだけでも全然違いますよ!参考にしてみてくださいね。
【参考】赤ちゃんにチョコレートをあげる時の注意点
- アレルギーが出ないかを必ず確認
- あげる時は少量を徹底
- なるべく砂糖の少ないものを選ぶ
- 毎日の習慣にしない
- 食べたあとは歯磨き
【体験談】長女が初めてチョコレートを食べた時
ここからは我が家の長女のチョコレート初体験のお話になります。
我が家には現在2歳10ヶ月の長女と、1歳0ヶ月の長男と2人の子供がいるのですが、長女が初めてチョコレートを食べたのは今年のバレンタインで2歳1ヶ月の時でした。
といっても長女が食べた初めてのチョコレートは、まさかのカカオ豆からパパ&ママが作った本物のチョコレート(笑)市販のなめらかで甘いチョコレートとは違って、ザラザラ感が残って甘いというよりは苦いチョコレートだったのでした。
もちろんチョコレートを食べた娘の反応は「べぇー」っと出すというもの。。。おしゃべりも達者な娘でしたが「アイス食べたい」はよく言っても「チョコレート食べたい」は初めてのチョコレートを食べてもいう事はありませんでした(^^;)
その後も市販のチョコレートはあげていないのですが、クッキーにチョコが入っていたり、チョコレートケーキといったようなものは普通に今では食べさせてしまっていますね。
あまり過度に制限すると幼稚園に入った時に周りからその存在をしり歯止めが利かなくなるという話も聞いているので、私個人の赤ちゃん&子供とチョコレートに対する考え方としては、周りに合わせるのが一番かと思っています(^^*)
どんなチョコレートなら赤ちゃんにおすすめ?
基本的に赤ちゃんにチョコレートは推奨される食材ではありませんが、もしあげるとすればこんなチョコレートかな?というものを最後にご紹介しておきたいと思います。
赤ちゃん&子供におすすめのチョコレート①歯医者さんが作ったチョコレート
歯医者さんが作ったチョコレートというものがあります。砂糖の代わりにキシリトールを配合しているため、虫歯になるどころか虫歯を予防する効果もあるとの口コミも。
値段が普通のチョコレートよりもかなり高めですが、ずっとあげるわけではない事を考えればまぁありかな…というのが個人的な感想です。
赤ちゃん&子供におすすめのチョコレート②キシリトール100%ハート型チョコ
キシリトール100%のチョコレートも赤ちゃんや子供におすすめです。こちらも歯医者さんで取り扱いがある虫歯予防を兼ねたチョコレートになります。
可愛いハート型なので、バレンタインに小さな子供にあげるのにもおすすめですね!
2歳の幼児に上げる場合は1個が目安だそうなので、ラッピングして数個あげるのがおすすめです♪
チョコレートを食べたあとは…
大切な事はチョコレートや甘いお菓子を食べてしまったら、すぐに口の中をすすいで口内に糖分を残さないことなのです。でも、赤ちゃんは自分でうがいをできませんよね?だからこそ、チョコレートなど歯につきやすく甘いお菓子はあげないほうがよいとされているんです。
赤ちゃんにチョコレートがダメな理由は3つ!いつから&どんなチョコなら食べていい?まとめ
赤ちゃんに本来はあげる必要性のないチョコレート。でも、なぜ赤ちゃんにチョコレートがダメなのか理由を知っておくことで、食べてしまった場合やあげる時に注意したいことなどの理解がより深まりますよね。
今後赤ちゃんや子供にチョコレートをあげる機会の参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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